中国語は文法の形がシンプルで、日本語と同じ漢字を使うため、一見すると学びやすい言語に思えるかもしれません。
しかし実際に学習を進めると、声調の聞き分けや発音、助詞や語順のルールなど、日本語にはない特徴に戸惑うことも多いでしょう。

だからこそ、最初から「つまずきやすいポイント」を理解し、効率よく学習を進めることが大切です。

中国語学習のポイント

1. 発音を最優先で身につける

  • 声調(四声+軽声)を正しく言えるかどうかで意味が大きく変わる。
  • 最初にカタカナ読みで覚えるとクセが抜けにくいので、耳で聞いて口でまねる練習が効果的。
  • 特に ü(ピンインのuと区別)、二声と三声、三声変調がつまずきやすい。

2. 語順を守る

  • 中国語は 語順が命
  • 基本は SVO(主語+動詞+目的語)
  • 時間・場所・方法は動詞の前に置く:
    • 我昨天在北京看电影。=私は昨日北京で映画を見た。

3. 量詞を必ず使う

  • 名詞を数えるときには 量詞(助数詞)が必要。
    • 一本书(1冊の本)、一个人(1人)、三杯茶(3杯のお茶)。
  • 最初は「个(汎用)」から覚えると学びやすい。

4. 助詞の使い方を理解する

  • :修飾をつなぐ(我的书=私の本)
  • :動作の完了・変化
  • :経験
  • :疑問文
  • :軽い質問・進行中
    → 助詞で意味やニュアンスが変わるので、丸暗記より「場面でどう使われるか」を理解することが大切。

5. 語彙は文で覚える

  • 単語だけではなく、短い例文ごと覚えると記憶に残りやすく応用しやすい。
  • 例:喜欢(好き) → 我喜欢咖啡。

6. リスニングとスピーキングの両立

  • 中国語は 発音と聞き取りが直結する言語。
  • 聞いて正しく声に出す練習(シャドーイング・音読)が効果的。

7. 漢字の認識と書き方

  • 簡体字に慣れることが必要。
  • 日本語と同じ漢字でも意味が違うもの(例:手纸=ティッシュ)に注意。
  • 書くよりも「読む・認識する」練習を優先してもOK。

まとめ

  • 発音と声調を基礎に置き、語順・助詞・量詞を意識することが大事。
  • 単語よりもフレーズごとに覚え、リスニングとスピーキングを並行するのが効率的。
  • 日本語と似ている点に安心しすぎず、違いを押さえるのが上達の近道。